【知識】ドイツ語の資格

学習時間数(目安)
(1単位=45分)
独検 GI
検定試験
GI
経済系試験
CDC
資格証書
オーストリア
ドイツ語能力検定試験
ドイツの大学留学時の
語学試験(参考)
~80 4級
~200 3級 G(旧・初級1)
~400 2級 ZD(旧・ZDaF) 初級 ZD(旧・初級2)
~600 1級 ZDfB
~800 ZMP PWD 中級 一部の大学で
語学入学試験が免除
約1200~ ZOP KDSGDS 上級 DWD 全ての大学で
語学入学試験が免除

(注:GIはゲーテ・インスティテゥートのこと、CDCはカール・デュイスベルク・センターのことを指す。
大学留学時の語学試験については、あくまでレベルの参考のためGIの案内書をもとに掲載しました。
ZDfB・PWD・DWDといった経済系の資格が、大学の語学入学試験のかわりになるものではありません。)

ゲーテ・インスティテゥートが行うもの

日程や内容などの詳細は、ゲーテ・インスティテゥートの公式サイト(http://www.goethe.de/os/tok/jppruef.htm)を参照のこと。

ZD(ドイツ語基礎統一試験 Zertifikat Deutsch)(旧ZDaF)(7・8・2・3月に実施。)
→ドイツ語の授業を400時間程度受講したレベル。ドイツ語の基礎的な力を証明する。授業で言えば、Themen Neuというテキストの3巻を終えた程度のレベル。日本の大学(獨協など)の無試験入試の基準となる。

だいたい一般的な大学生はこのレベルの資格をねらうようだ。この資格を持っていると、ゲーテ・インスティテゥートの中級のクラスを受講することができる。

試験の形式として、2時間半の筆記試験(文法・ヒアリング・総合問題・ドイツ語作文)と、15分程度のドイツ語面接(口述試験)がある。

必要な単語数は2000語程度らしい。受験した人の話では、手紙の書き方について、相手を判断していかにふさわしい文体で書けるかというようなことなどが重要らしい。かつては、ZDaF(Zertifikat Deutsch als Fremdsprache)という試験だったが、2000年からオーストリアのOeSDの初級2と一緒になって、名称が変更された。

*ZDfB(職業ドイツ語検定試験 Zertifikat Deutsch fuer den Beruf)(7・2月に実施。)
→ドイツ語の授業を600時間受講したレベル。職業上必要な外国語としてのドイツ語の基礎能力を証明する。試験の形式は、筆記試験(2時間、文法、ヒアリング、総合問題、ドイツ語作文)と口述試験(20分程度)。

ZMP(ドイツ語中級統一試験 Zentrale Mittelstufenpruefung)(7・2月に実施。)
→ドイツ語の授業を800時間受講したレベル。ドイツのいくつかの大学で、入学時のドイツ語語学試験が免除になるらしい。

*PWD(国際ビジネスドイツ語検定試験)(5月・11月に実施。)
→ドイツ語の授業を800時間受講したレベル。ビジネスドイツ語の能力を証明する。この資格を共同主催しているのは、ドイツ商工会議所本部とカール・デュイスベルク・センター(CDC)であるが、CDCはドイツで職業訓練を行っているカール・デュイスベルク協会(CDG)の姉妹組織である。

ZOP(ドイツ語上級統一試験 Zentrale Oberstufenpruefung)(7・2月に実施。)
→ドイツ語の授業を1200時間程度受講したレベル。ドイツのすべての大学の入学語学試験が免除になる。この資格を取るには、4冊の文学系(例えばヘッセなど)の課題図書から2冊以上を読むことが期待される。

KDS(ドイツ語小ディプロム試験 Kleines Deutsches Sprachdiplom)(5・11月に実施。)
→ ドイツの全ての大学の入学語学試験が免除になる。レベルはZOPと同じくらい。ただし、こっちは、文学系の課題図書(ZOPと同じ)を読まなくてはならないかわりに、ヒアリングの試験が無くてディクテーションの試験になっている。

GDS(ドイツ語大ディプロム試験 Grosses Deutsches Sprachdiplom)(5・11月に実施。)
→ ドイツの全ての大学の入学語学試験が免除になる。国によっては初級ドイツ語教師の資格として認められる。 18歳以上でないと受験できない。ゲーテ・インスティテゥートの資格の中では最も難しい。ドイツ地域事情・文学・経済・自然科学の4つのテーマの中から少なくとも2つのテーマを選び、そのそれぞれのテーマの中から2冊以上の課題図書を読まなければならない。例えばHelmut Schmidtの”Globalisierung”など。
DD(日独通訳技能検定試験)(5月に実施)
→大学以外で授与される日独通訳の資格の一つ。

オーストリア政府が関係している資格(OeSD)

G(オーストリア ドイツ語能力検定試験 初級 Grundstufe)
→旧初級1のレベル。具体的には、日常生活や仕事で基本的な意志疎通をするのに充分なドイツ語力を証明するものらしい。ZDより簡単に設定してある。一年間、ドイツ語を一生懸命勉強すれば合格できる。ただし、ドイツ語検定とは異なり、口述試験もある。

ZD(ドイツ語基礎統一試験 Zertifikat Deutsch)
→ドイツ語の授業を400時間受講したレベル。具体的には、日常会話に参加できる程度のレベル。「Themen Neu」というテキストの3巻を終えた程度のレベル。日本の大学(獨協など)の無試験入試の基準となる。

OeSD中級(オーストリア ドイツ語能力検定試験 中級 Mittelstufe)
→日常会話のみならず、ドイツ語の専門的な用語を使えるレベル。この試験の合格証は、オーストリア国内の全ての大学、ドイツ連邦共和国のハンブルク大学、フランクフルト大学、ハイデルベルク大学、ベルリン・フンボルト大学などに入学するための語学能力証明書として認定されるらしい。ゲーテ・インスティテゥートのZMPと同レベルの試験。

DWD(オーストリア ドイツ語能力検定試験 ビジネスドイツ語 Diplom Wirtschaftssprache Deutsch)
→オフィスワークに必要な実務的ドイツ語を使うことができるレベル。オーストリア産業省の協力を得て実施。電話の応対、商用文書の作成、読解、顧客への対応など仕事に必要なドイツ語が「できる」ということを証明する資格であり、ゲーテ・インスティテゥートのZOPレベルに相当するらしい。オーストリア国内のすべての大学で、OeSD中級と同様に、入学に必要な語学能力証明書として認定される。



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